私の投資信託による運用の状況と、投資信託全般の話題についてのブログです。

2007-05-17

確定拠出年金 脱退しようかな

私が確定拠出年金(個人型)に加入していることは、何度もお伝えしていますが、加入者の立場からみた問題点は大きくわけて2つあります。

①私個人に起因する問題
 毎月5,000円の拠出に対して、運営管理機関等に支払う手数料が478円(固定額)ですから、拠出額に対して実際に運用に回る分は4522円。9.56%の手数料が差し引かれています。
 個人型に加入するサラリーマンの拠出上限額である18,000円を拠出したとしても、2.66%の手数料が差し引かれることになります。
②確定拠出年金制度自体に起因する問題
 rennyさんらが激しく怒っている特別法人税の凍結解除(2008年3月末)の問題、拠出限度額の低さなどのその他の問題点。詳しくはこちら


そんな問題を抱えているため、脱退しようかなと考えています。その前に、このままの状態で確定拠出年金(個人型)を続けた場合と、脱退して自分で運用した場合とをシュミレーションしてみました。


画像をクリックして拡大してください。

シュミレーションの結果、二つを比べると、10年間で14万円の差がつきました。比べなくても、確定拠出年金を続けると、10年間で、76万円の拠出に対して、88万円ですから大した利回りを得られません。毎月限度額上限の18,000円を拠出したとすると、差額は27万円強になります。

私の場合は、毎月の手数料が一番のネックになっているのですが、特別法人税も複利の逆効果で増えていることがわかります。

上記のような理由と、無駄な支出は押さえなければならないという家計の現状から一度脱退しようと考えているわけです。

今後、制度改正があったり、家計の状況が改善されれば再加入を考えようと思います。

もちろん、私の場合がこういう試算結果になったので、皆さんにそのまま当てはめるのは注意が必要です。確定拠出年金の個人型は、掛金が所得控除されるなどのメリットもありますので。

8 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 こんにちは、TMと申します。
 確定年金にもメリットがあると思います。ひとつは税金還付であり、ひとつは確定拠出型年金の信託報酬の安さです。
 前者は簡単にいうと、年収330万から694万なら掛け金の20%が控除されると思います。年間6万円なら年1万2000円が控除されることになります。これだと手数料5736円をひいても6264円、年間追加投資ができえることになります。
 さらに、確定拠出型年金では、たとえばDCダイワ外国株インデックス(MICI国際連動目標)だと信託報酬0.2625%、手数料なし、信託財産保留額なしです。通常の中央三井の外国株インデックスは信託報酬0.84%、購入手数料2.1%、解約財産保留額0.2%となっています。
 これらを総合すると、確定拠出型年金に有利な点もあると思います。改めて計算されると、面白いと思いますよ。私の場合だと、通常の投信の所得税20%との前提だと、やや確定拠出型年金が有利、と出ました。
 以上何かの参考になれば幸いです。また何か間違いなどがあれば、ご指摘ください。では失礼いたします。

kawanaka さんのコメント...

TM様、詳しいご指摘ありがとうございます。
信託報酬や所得控除のメリットについてはおっしゃる通りです。
わたしの場合の一番も問題点は、掛金が5,000円と少ないことで、運営管理機関への手数料を払うと、4,522円しか運用に回らないことです。
挙げていただいたファンドの数値を使って、一年後の値動きが全くなかったという前提にすると、
DCの場合
60,000-5,736(運営管理機関)-142(信託報酬報酬)=54,122円

一般の場合
60,000-1260(販売手数料)-493(信託報酬)=58,247円となります。

つまり、確定拠出年金の販売手数料がなく、信託報酬が低いというメリットは、運営管理機関への手数料ですべて打ち消されてしまっているのです。

もちろん、6万円分課税所得を押し下げて、12,000円税金が安くなりますが、差額の6,264円の節税よりも、5,736円が吐き出されずに運用に回っていた方が、投資効率の面からも将来のリターンが大きいと思うのです。投資効率を犠牲にして節税というよりも、運用成果が欲しいのです。

ちなみに、私の場合は所得控除を使い切るほどの所得がないのです。じゃあ投資なんてするなってことになっちゃいますが・・・。

私の場合には、不利になりますが、個々人によって状況は異なりますので、TMさんのように冷静な判断が必要ですね。
今後ともご指導よろしくお願いします。

匿名 さんのコメント...

 TMです。詳しいお答えをありがとうございます。
 確定年金の議論でやっかいなのは、税制ですね。
1その人の所得税の割合
2退職までの年数と課税率
3特別法人税の凍結の有無
 この3つと、通常の金融商品運用時の所得税率を頭に入れておかないと、損得が判明しません。私の投稿でも、そちらの前提条件をよく理解しておらずに投稿した部分があり、失礼いたしました。

 ちなみに前の投稿で外国株インデックスを例にしたのは、1ボラティリティーが大きく、将来の退職時に退職税控除により一般運用より所得税を少なくできる、2一般金融商品と、確定年金内の商品の信託報酬などの差が大きい、ことから、自分の投資戦略(おおげさかな)の一環として計算してみたものです。実際は僕は確定年金には拠出はしていません。脱退の自由がなく、拠出枠も小さい、特別法人税などの見通しが固まらないと、加入しづらいんですね。
 
 確定年金は拠出額の拡大や脱退の自由などを確保し、税制の体系ももっと分かり易いものになってもらいたいと思います。一般の金融商品と比べて、有利な点が明確で簡単に計算できるようになっていて、はじめて加入者が増えると思います。間違っているところもあるかもしれませんが、こちらのようなブログから、そのような声を発信していただければと思います。今後とも、情報発信を楽しみにしております。どうもありがとうございました。

T.O さんのコメント...

初めまして。
イートレードが実施している確定拠出年金はいかがですか?

http://ad401k.etrade.ne.jp/01_04.html

資産が50万円以上になると、運営管理手数料が無料です。

kawanaka さんのコメント...

t.oさん、初めまして。
すばらしい情報をいただきありがとうございました。まったく知りませんでした。脱退せずに、しばらくは積み立てつつ、イートレードへ変更しようかなという気になりました。
今後ともよろしくお願いします。

匿名 さんのコメント...

はじめまして、kuroと申します。
過去の記事でイニシアティブさんは1号被保険者から2号被保険者になられたとのことですが、手続きはどれくらいの日数かかったのでしょうか?
じつは私も4月から2号被保険者になりまして、もう書類を出してから一月たちますが、まだ変更されておらず、拠出も止められたままなんです。
もしよろしければ、お教えください。

kawanaka さんのコメント...

kuroさん、はじめまして。
正確には覚えていないのですが、私の拠出履歴を調べてみたところ、手続き後2ヵ月間拠出が止まっていたようなので、それくらいが目処になるのではないかと思います。

匿名 さんのコメント...

kuroです。
お返事ありがとうございます。
2ヶ月ですか、結構かかるんですね。
のんびり待ってみます。