私の投資信託による運用の状況と、投資信託全般の話題についてのブログです。

2007-03-19

ファンド選択×その後の投資行動=長期投資の成果

先日のエントリーで、私の保有するハイブリッド・セレクションの過去5年間の基準価額を調べたと申し上げましたが、その5年間で、一番基準価額が安かった時はいくらだったのかが気になり、調べてみると、2003年3月11日の6,144円が最安値でした。
現在の基準価額が17,000円前後ですから、当時から比べると、3倍近くになっていることに驚きます。あの時期は、日本株全体がどん底の時期だったので、どの日本株ファンドを(アクティブもインデックスも) 保有していても、ボロボロだったはずです。

17,000円になったり6,000円くらいになったり上下を繰り返すのがマーケットです。基準価額が6,000円ぐらいの水準で泣く泣く解約してしまった人もいる一方で、同じ6,000円ぐらいの水準でも買った人もいるはずです。全く同じ投資信託であっても、投資家それぞれの行動の違いでリターンが全く異なるわけです。

つまり、いくら素晴らしい商品(コストが低かったり、過去の運用成績が良かったり)を選んだとしても、ほったらかしにしていては、長期投資の成果は得られないと思うのです。
逆に、悪い商品(コスト高め、運用成績イマイチ)であっても、その後の投資行動で、そこそこのリターンをあげることは不可能ではないとも言えます。

あの悪名高い元祖1兆円ファンドは、10,000円でスタートして一時期3,000円台にもなりました。設定当時に素晴らしい商品だと説明されて、10,000円で買った人が怒り狂うのは当然だと思います。現在の基準価額は8,000円台ですが、ひょっとしたら安い水準でも少しずつ買い続けて、実は儲かっている人もいるかもしれません。その人にとっては、別に悪いファンドじゃないよ、という気持ちかもしれません。

投資信託への強い不信の原因は、
①販売会社がまさに販売にのみ力を注ぎ、投資家教育を怠ったこと。
②運用会社が、そんな販売会社に頼りきっていたこと。
③投資家が自立しておらず、金融機関に任せきりだったこと。
だと思います。

投資家が出来ることは、少しずつでも勉強することだと思います。マーケットは、買ったときから必ず下がります。でも、必ず上がります。その繰り返しです。その認識を持っていれば、余裕資金を一気につぎ込むことはないでしょうし、相場が悪くても余裕を持って対処することが出来るのではないでしょうか。

団塊世代の退職で、金融機関はここぞとばかりに、力を入れまくっています。決して、商品を売ること自体悪く言うつもりはありません。ただ、投資教育についても、同じようにしっかりと力を注いで欲しいと願うばかりです。また同じ過ちを繰り返すのならば、金融機関は、自分たちの首を絞めるだけですから。

長期投資の成果=ファンド選択×その後の投資行動だと思います。この2つの変数のどちらも高められるように勉強していきたいです。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして、イニシアティブさん。
コメントありがとうございます。
勉強がてら遊びにきました