私の投資信託による運用の状況と、投資信託全般の話題についてのブログです。

2007-03-28

先入観に気をつけろ!

わたしの好きなWEBサイトのコンテンツに、トヨタFS証券のマネー”カイゼン”計画という動画コーナーがあります。そこでは、様々な方へのマネーに関するインタビューが動画配信されているわけですが、今日はそのなかで、松尾健治さん(元リッパー・ジャパン、現ドイチェ・アセット・マネジメント)のトークを観ました。
(松尾さんと言えば、リッパーレポートでしょう。毎週読んでおられた方も多いと思いますが、私は日本FP協会のサイトで読んでいました。ドイチェ・アセットに移籍してそれが読めなくなったことは残念です。)

その中で、なるほどと思えることがありましたので、少しご紹介したいと思います。

・投信はしょせん枠組みであり、その奥にあるマーケットを見なければならない
世界のマーケットを観察するのにお勧めが、国連やCIAのWEBサイトだそうです。世界各国のGDPや、BRICsの年齢別人口構成なども見れるそうです。こういった情報は今や機関投資家が握っている情報ではなく、オープンなものなので、個人がちょっとがんばればファンドマネージャーに勝てる時代だとおっしゃっているのが印象に残っています。
・投信のメリット(少額、分散、プロ)を享受できる商品を選ぶ
BRICS投信は、投信のメリットを享受できる代表例として挙げていました。BRICs投信のなかでどれを選ぶかは、どれだけ情報発信してもらえるかが大事で、安ければいいというものではないとのことです。外債投信で、リスクを見極めるのが面倒なら、何とかソブリンを買ったら?ということです。
・そもそも日本の投資信託は、海外と比べても、1~3%の販売手数料はきわめて安い
マネー雑誌で投信の手数料自体が叩かれることはよくあることですが、日本と海外の販売手数料や信託報酬の冷静な分析をされていました。アメリカと比べて手数料等が高いというのは、偏った見方で、アメリカはノーロード(インデックス中心)ファンドの数と規模が大きいため、平均すると確かに日本のほうが高くなります。しかし、ノーロードを除いて平均すると販売手数料は、日本の2.3%に対して、アメリカは4.79%で、G7諸国と比べても安いとのことです。

私自身も、しかるべき販売手数料や信託報酬は必要だと思っています。手数料を取ることが悪いことではなくて、それを利用して荒稼ぎをしてきた構造自体に問題があったわけです。(わたしも、荒稼ぎをしていたうちの1人です。)

今回の動画をみて、投資信託について記事を書こうとすると、ついつい批判的なことに傾いてしまう自分を反省するきっかけになりました。これからは、褒めるべきところは褒めていきたいです。

マネー”カイゼン”計画では、そのほかにも、澤上篤人さんや山崎元さん他たくさんの著名人の動画も観れますので、まだご覧になったことのない方は、ぜひどうぞ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

イニシアティブさん、こんばんわ。いつもコメントありがとうございます。なるほど〜、ノーロードを除けば日本の投信の販売手数料の方が安いんですか。これは知りませんでした。自ブログにて紹介させて頂きました。