巷では、投資信託を毎月定額購入するドルコスト平均法のメリットについて、
平均コストを抑える
という説明がなされ、なんとなく理解した気分になってしまいますが、私なりにこの方法を少し掘り下げて考えてみました。
単純に1本の投資信託を保有するとすると、当たり前ですが次の式が成り立ちます。
運用資産 = 基準価額(正確には解約価格) × 口数
私たちの最終目標は、結果的に運用資産が増えることでありますが、この運用資産、基準価額、口数の3つの項目について、自らの努力で確実に増える(増やすことのできる)ものは何かというと、それは口数です。
口数だけはお金が続く限り増え続けてくれるのです。それに対して、基準価額はどうでしょうか。はっきりいって将来のことは(私には)わかりません。ただし、いつかは高い局面が訪れる(時もある)だろうとは考えています。そう考えないと、投資する意味ナシですから。
つまり、私が投資信託を積み立ている理由は、いつか来るであろうマーケットの上昇局面に備えてどれだけ口数を増やしておけるかということに尽きます。長期で運用すればするほど、上昇局面に(もちろん下落局面にも)遭遇する機会は増えるわけですから、長期運用のメリットはこんなところにもあると思ってます。
そして、「どれだけ所有できるか=どのように口数を増やしていくか」という観点で投資するための手段として適しているのが、毎月定額を買い付けていくドルコスト平均法がいんじゃないの?という結論になるわけです。平均買付コストの低下を目指す=平均買付口数の増加を目指すということですから。
さらに、効率的に口数を増やしていくための工夫として、同じ投資信託ならば販売手数料の低い金融機関で買う、あるいは受け取った分配金をどうせ使わないなら再投資するとか、ずーっと下がりっぱなしの局面で毎月の投資金額を増やすなど方法を利用することができると思います。
<注>分配金再投資は税金が引かれてから再投資されるので、その意味では非効率的なのですが、分配金を預金に入れているひとよりは効率的でしょ?という意味です。</注>
以上が私なりに考えたドルコスト平均法についてのメリットです。
ちなみに、基準価額を上昇させるための工夫はないのかというと、例えば似たような投資信託ならば信託報酬を低いものを選ぶとか、分配頻度がすくないものを選ぶとか、高成長が期待される海外資産に投資するなど考えられるのですが、そうすると必ず基準価額を絶対的に上昇させるわけではないので、不確定な要因なままであり続けることは確かだと思います。
将来の資産が増える(増やす)ために、口数をできるだけ増やすという自分で最低限できることをやっていきたい、そんなわけでドルコスト平均法により毎月積み立てているわけです。
私の投資信託による運用の状況と、投資信託全般の話題についてのブログです。
2007-09-21
なぜ投資信託を積み立てるのか?
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