投資信託の制度や仕組みを調べる際に使っている、
『投資信託―基礎と実務』(田村威、2003年、経済法令研究会)という堅い本があります。
その中に「解約率はなぜ高い」というコラムがあります。
それによると、日本の投資信託は解約率が高い理由が、販売会社のセールスが乗り換えを勧めるからという販売性悪説だけではなく、自分の判断で投資する人が少ないからでもあるとの指摘です。1995年(ちょっと古いですが)の米国投信協会の調査では、過去5年間に投信を購入した人の52%は、ドゥー・イット・ユアセルフ(自分で調べて自分で決める)投資家で、38%がパッシブ(人の意見に従って決める)投資家だそうです。
自分で判断できないから、販売会社につけいる隙を与えてしまうと言い換えることが出来そうですね。自立した投資家が増えれば、解約率は確かに減るかもしれません。そこにオンライン専業の証券や銀行が飛躍できるチャンスがあると思います。その点で、ネット証券やネット銀行が、自立した投資家を増やすための啓蒙活動をさらに活発化させることを期待してます。
私の投資信託による運用の状況と、投資信託全般の話題についてのブログです。
2007-08-28
ドゥー・イット・ユアセルフ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿