こんな疑問を持ったことはありませんか?
同じETFなのに、新聞で株式欄と投信欄とで値段が違う。
例えば、昨日のダイワ上場投信-日経225では、株式欄の終値は18,090円、投信欄の基準価格は18,053円となっています。
株式欄の数値は、上記ETFでは取引所における終値。基準価格は、ポートフォリオの時価総額を口数で割った値なのです。
ETFは株式と同じように取引所で売買されますので、その時の需給で値段が刻一刻と変動します。ですから、225銘柄のポートフォリオの時価総額÷口数とETF自体の取引値段との間に差異が生じるわけです。
全く同じもので値段が異なるなんておかしいじゃないかと思うかもしれませんが、ふたつの値段が大きくはなれないように自然と裁定取引が働くわけです。
ETFの市場価格>ETFの基準価額 となった場合
(機関)投資家は、現物株をETFに交換して市場でETFを売却→ETFの市場価格の下落→本質的な水準に落ち着く
ETFの市場価格<ETFの基準価額 となった場合
(機関)投資家は、ETFを現物株に交換して市場で現物株を売却→ETFの基準価額の下落→本質的な水準に落ち着く
というメカニズムです。
市場価格と基準価格の差が生まれたとしても、わずかなものになるわけです。逆に言えば、わずかな差は必ず生じます。
ETFを引け成り行きで注文して、証券会社から伝えられた約定値段と、翌朝の投信欄の基準価格が違うじゃないか!なんて間違って文句を言わないように気をつけましょう。
私の投資信託による運用の状況と、投資信託全般の話題についてのブログです。
2007-06-13
ETFと裁定取引
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