昨日は証券分析理論の勉強会の8回目。9月下旬からスタートしてから、ついに最終回です。
浦和レッズ対ACミランを観たいという欲望にあやうく負けそうになりましたが、勉強会テーマに興味があったことや、せっかく今まで出席したんだからという思いで諦めました。
さて、昨日のテーマは「日本における買収防衛策の導入と企業価値」でした。
前半部分は、アメリカにおけるM&Aの実証研究について。
敵対的買収の場合であろうが、友好的買収であろうが買収・被買収企業の全体としての企業価値は上がっているという結果。敵対的買収の方が、シナジー効果+Corporate Control機能が加わることで企業価値が上昇しているということが印象的でした。
もちろん、被買収企業がマーケットにおいてすでに高い評価を得ていたり、買収に参戦する企業が多いとリターンは薄められるのですが。
さらに買収を逃れた企業においても、買収提案が経営陣に経営態度の変換を促し、その企業の価値も向上していたとのことです。
前半部分を聞いていると、M&Aは企業価値を向上させるんだから、最近の日本企業の買収防衛策の導入はけしからん、という展開になるのかと思いましたが、違いました。
後半部分は、この講義の先生が実際に研究されたことで、日本の買収防衛策導入企業についての株価やファイナンスの面からの変化を測った結果についての報告でした。
この研究の出発点は、アメリカのことをそのまま日本に当てはめていいのか、という疑問からだそうです。
この研究結果は意外なものでした。
・買収防衛策導入企業のサンプル121社は、IRやCSRなどその他いろいろな向上策を、非導入企業に比べ取り入れている。
・株価も業績も、変化は見られない。
違った視点から物事をみることの重要さを思い知りました。
ところで、授業開始前にアナリスト協会から粗品をいただいたのですが、箱の外観からして明らかにペンだなと馬鹿にしていたらびっくり!!
私の投資信託による運用の状況と、投資信託全般の話題についてのブログです。
2007-12-14
勉強会8
シャープペンには違いないのですが、
説明文によると、傷んで使えなくなった日本銀行券の裁断片だそうです。こんなのあるんですねー。
全8回の勉強会で一番印象に残ったのは、実はこのペンかも。
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